農林漁業者のための経営継続補助金について
新型コロナウイルスの影響で業績が悪化した企業を支援するため、政府や各自治体は様々な助成金や補助金を設けています。その中には、農林漁業者を対象としたものもあります。
今日は、農林漁業者を対象にした「経営継続補助金」についてのお話です。
この補助金の目的や補助対象者、補助額などは次のようになっています。
①目的
新型コロナウイルス感染症の影響を克服するため、感染拡大防止対策を行いつつ、
販路の回復・開拓・生産・販売方式の確立・転換などの経営継続に向けた農林漁業者の取り組みを支援すること。
②補助対象者
個人または法人の農林漁業者
※常時従業員数が20人以下
③補助額(上限額)
単独申請の場合は150万円、グループ(共同)申請の場合は1,500万円
※単独申請の場合に受給できる額は、「経営継続に関する取り組みに要する経費」の
4分の3(上限額100万円)+「感染拡大防止の取り組みに要する経費」(上限額50万円)です。
④補助対象経費
1. 使用目的が本事業の遂行に必要なものと明確に特定できる経費
2. 令和2年5月14日以降に発生し、事業期間中(原則、令和2年12月末まで)に支払いが完了した経費
3. 証拠資料等によって支払金額が確認できる経費
※「経営継続に関する取り組みに要する経費」とは、機械装置等費や広報費、展示会等出展費、旅費、開発・取得費など、「感染拡大防止の取り組みに要する経費」とは、消毒費用、マスク費用、清掃費用などが該当するものとされています。
この補助金は、1次と2次の募集スケジュールが公表されていますが、これから申請の準備をするのであれば、2020年9月中旬を目途に受付が開始される予定(2020年7月27日時点)の2次分として申請することになります。
このコロナ禍で事業を継続していくためにはこれまでとは違う取り組みを考えていかなければなりませんが、その取り組みにかかる経費をわずかながらでもこの補助金で回収することができます。
農林漁業者の方は積極的に申請していただきたいと思います。
【参考】経営継続補助金/農林水産省