「新型コロナ後のさらなる発展に向けて『ティール組織』を考える!」

2020年10月2日

新型コロナウィルスのパンデミックのなかで世界は未曽有の困難な状況に陥っています。この危機を乗り越えて、また新たな事業展開に向かって力強く進んで行きたいものです。今回はその一助となる「ティール組織」をご紹介します。

「ティール組織」は、フレデリック・ラルーが2014年に著書『Reinventing Organizations』で提唱した組織理論です。
ティール組織は、社長や上司がマイクロマネジメントをしなくても、目的のために進化を続ける組織です。そのため指示系統がなく、メンバー一人一人が自分たちのルールや仕組みを理解して独自に工夫し意思決定していくという特徴があります。ラルーは、組織の進化過程を5つに分類した上で、それぞれのモデルを色分けしました。その中で、最も新しい組織モデルをティール(青緑色)で表しています。

ティール組織に期待されるのは、組織内の階層的な上下関係やルール、定期的なミーティング、売上目標や予算など当然のように行われる組織構造や慣例を撤廃し、意思決定に関する権限や責任を管理職から個々の従業員に譲渡することで、組織や人材に革新的変化を起こすことです。

ティール組織はメンバーが高い「自主性」を持たないと成立しません。
組織の階層を作らず、権限を委譲することは、メンバーの「セルフマネジメント力」があって初めて成立します。どのようにメンバーにそのような意識をもたせ、どのような環境を用意し、採用時にどう判断するかが課題です。

ヒエラルキー型の組織と比較した場合、自分の責任を果たし仕事に取り組んでいるか把握しにくい面がありますが、メンバーと会社がいかに信頼関係を構築するかが鍵となります。
ヒエラルキー型でない組織では、会社のリスク管理の方法を再考する必要があります。ヒエラルキー型の場合、重要な決定や投資判断は稟議などを通じ、何人もの「承認」を経て決定されます。

一方、こうした「承認プロセス」がない場合は、メンバーを信じるしかありません。いずれにしても、ティール組織ではメンバーと組織との「信頼関係」を軸に組織が成り立つ点に留意する必要があります。