「あなたの会社の社員が思い通り働いてくれない理由」
「社員が思い通りに働いてくれない」
「従業員が、給料以上の仕事をしてくれない」
このような悩みはありませんか?
経営者にとって、社員が思い通りに働いてくれないのは悩みものです。
もしかしたら「仕事の成果もろくに出さい使えない奴」と思う社員も、いるかもしれません。
会社を存続させる事が大変な世の中だからこそ、社員には給料以上の働きをしてもらいたいものです。
そこで今回から何回かに分けて、「社員のやる気を引き出して、喜んで働いてもらう方法」をお伝えします。
記事を読むだけで、社員が思い通りに働かない本当の理由が分かります。
また、連載を読んでいくと、社員が自分から考えて給料以上の仕事をしてくれるよになるはずです。
ぜひ労務管理の参考にして下さい。
第一回目の今回は、社員が思い通り働いてくれない理由をお伝えします。
社員が思い通り働かない理由(原因)
社員が経営者の思い通りに動いてくれないのは「会社の目的と社員が働く目的が違うから」です。
会社の1番の目的は、売上を上げる事。
または、地域経済・社会の発展に貢献するなど社会的な理念があるかもしれません。
しかし、社員が働く目的は違います。
「社員が働く目的は給料をもらう事」と思うかもしれませんが、社員一人ひとりには、給料以上に働く目的があります。
例えば、ある社員は給料をもらう事で家族を養う事が働く目的かもしれません。
別の社員は、給料をもらう事で趣味の車を改造する事が目的かもしれません。
つまり、経営者と社員では働く目的が違います。働く目的が違うから、社員が思い通り働いてくれないのです。
別の言い方をすれば「仕事をする上で大事にしているものが違う」といえます。
経営者が「会社の売上を上げる努力をしよう」「お客様の事を第一に考えて行動しよう」と熱く語っても、従業員が大事にしているものは違います。
経営者は「会社の売上を上げて会社を繁栄させたい」。従業員は「給料をもらって家族が安心して暮らせるようにしたい」。
両者の大事にしているものが違い過ぎるのです。
例えるなら、子供の頃、親から「勉強しろ、勉強しろ」と口うるさく言われて、いやいや勉強していているようなものです。
親は子供の将来を心配して勉強しろと言います。しかし、子供には勉強する事と将来安定する事がつながりません。
だから勉強する意味が分からないまま机に向かう子供が多いのです。
社員が思い通り働かないのは家庭の問題と繋がっている
社員が思い通り働かない原因と、家庭で起こる問題は根本的に同じです。
例えば、子供の教育方針で夫婦の意見が対立していたとします。
旦那さんは「放任主義で子供の好きなようにさせればいい」と思っている。奥さんは「子供の頃から勉強させて、将来いい仕事に就かせてあげたい」と思っている。
2人とも子供の将来を考えていますが、根本的な目的が違います。
奥さんは旦那さんの放任主義に違和感を感じるようになります。旦那さんは、奥さんの教育方針のせいで、子供の自由がないと感じて違和感を感じます。
違和感を解消しないまま進んでいくと、どこかのタイミングで爆発して喧嘩や口論になったりするのです。
家庭で起こる問題の多くは、夫婦の目的が違う事が原因で起こります。
つまり、会社で起こる問題も、家庭で起こる問題も根本的には「目的のズレ」が原因といえるのです。
どうしたら社員に喜んで働いてもらえるようになるのか
それは、会社の目的と、社員が働く目的を一致させてあげる事です。
「この会社で働いていたら、家族が安心して暮らせるようになる。家族に良い思いをさせてあげられる」
このように感じたら、社員も喜んで働いてくれるようになります。
働く目的を一致させるために、難しいテクニックや方法は何一つありません。
誰でも簡単に今すぐできるものです。
具体的な方法は次回お伝えしますので、ぜひ参考にして下さい。