リーダーの胆力。異論という「不都合な摩擦」を力に変える
組織を強くするのは「心地よい同意」か、それとも「不都合な摩擦」か
「多様性を尊重しよう」というスローガンのもと、いつの間にか「全員が同じ考えを持つこと」を強いる空気感に支配されてはいないでしょうか。
実は、多様性を守るために異論を排除しようとすることは、
一種の「画一化」というパラドックス(矛盾)を招きます 。
現代の組織論における名著、マシュー・サイド氏の『多様性の科学』が提唱するように、
真の多様性とは、単に属性の異なる人々を集めることではありません。
■ 真の多様性を阻む「自己矛盾」の正体
組織において、以下のような状態に陥っていないかチェックしてみてください。
- 「多様性は大事だが、規律を乱す意見は受け入れられない」と感じる
- 自分と相容れない価値観を持つメンバーを、無意識に遠ざけている
- 「理解できないもの」を排除し、組織の純度を高めようとしている
これらはリーダーが誰しも抱える「自分と違うものを排除したい」という自己矛盾です 。
しかし、摩擦や衝突を恐れ、同質な人間だけで固められた組織は、変化の激しい時代において極めて脆いものとなります 。
■ 「不都合な摩擦」を力に変える科学
自分と違う視点を持つ人との交流は、脳に負荷をかけ、時にはストレス(不都合な摩擦)を生みます。
しかし、この摩擦こそが組織の盲点を消し、イノベーションを生む原動力になることが科学的にも証明されています。
ここで重要になるのが、哲学者ヴォルテールの寛容精神を体現する一節として知られる、
「私はあなたの意見には反対だ。だが、あなたがそれを主張する権利は守る」
という姿勢です。
自分とは正反対の価値観さえも、そこに存在することを許すこと。
その混沌(カオス)を排除せず、組織のエネルギーへと変えていく「リーダーの胆力」こそが、今、最も求められています。
■ 貴社の「最適解」を共に創るパートナーとして
弊所は、単なる法律の当てはめではなく、こうした「価値観の相違」から生じる労務課題に向き合います。
労務コンサルティング: 異なる個性が共存し、化学反応を起こすための組織づくりを支援します。
職場のルールブック: 「規律」と「多様性」という二元論を超え、貴社独自の文化を支えるルールを一緒に考えます。
組織の軋轢(あつれき)は、新しいステージへ進むための成長のサインです。
「バラバラな個性をどうまとめればいいのか」
「多様性を活かしながら、どう組織のベクトルを合わせるべきか」
そんな答えのない悩みこそ、私たちにご相談ください。リーダーの皆様の「胆力」を支え、共に揺るぎない強い組織を創り上げましょう。
