人材の確保・ハローワークを通じて採用するメリット

2023年10月31日

ハローワーク建物イラスト

新たな人材を確保しようと思えば、会社関係者の採用でもない限り、一般的には各種の求人サイトやハローワーク、
また、人材紹介会社などを活用することになります。

現在では、多数の応募が見込める求人サイトがいくつも存在しますので、ハローワークには求人を出していないという会社も多いと思いますが、特に中小企業においてはいまだにハローワークを通じて採用することにメリットはあります。
いまさらながらですが、ハローワークを利用するメリットとしては、主に次の3つが挙げられます。

①費用がかからない
ハローワークは、正式名称が「公共職業安定所」であることからもわかるとおり、国(厚生労働省)が国民に安定した雇用機会を確保することを目的に設置している機関であるため、企業、求職者とも無料で利用できるようになっています。
各種の求人サイトに求人を掲載しようと思えば、基本的には掲載料を支払わなければなりませんし、人材紹介会社を利用して、そこから紹介を受けた者を採用すれば、年収の一定割合などの手数料を請求されます。
利用に当たって、費用が一切かからないという点は、中小企業にとって大きなメリットです。

②地元の求職者に求人を見てもらえる
ハローワークの求人は、地元の求職者の目に留まりやすいと言えます。
失業保険(基本手当)を受給中の方であれば、自宅から近いハローワークの端末で定期的に求人を確認することになりますし、求人サイトをメインに利用している方でも、求人サイトには掲載されない地元企業の求人を求めてハローワークも併用している場合があるからです。
中小企業などで、長く勤めてもらえる地元の求職者を積極的に採用したいということであれば、求人サイトではなくハローワークに求人を出しても一定数の応募は見込めます。(当然ながら、平均以上の待遇としていることは必要です。)

③助成金を活用できる
ハローワークを通じて採用すると、助成金が支給される場合があります。
例えば、高年齢者や障害者、母子家庭の母などをハローワークの紹介によって継続的に雇用すると、「特定求職者雇用開発助成金(特定就職困難者コース)」の支給対象になります。
また、離職や転職を繰り返している者やニート、フリーターなどをハローワークの紹介によって原則3か月間の有期雇用で雇い入れたあとに常用雇用とすると、「トライアル雇用助成金(一般トライアルコース)」の支給対象になります。
ある意味、社会貢献という側面もありますが、該当する採用があれば、人件費の削減にもつながります。
いまの時代、より確実に優秀な人材を獲得するために、求人サイトなどを活用するのは当然の流れと言えますが、優秀な人材でも一定年齢以上の方の中には、求人サイトよりもハローワークで求人を探すことに安心感を持っている方もいます。

いまの時代、より確実に優秀な人材を獲得するために、求人サイトなどを活用するのは当然の流れと言えますが、優秀な人材でも一定年齢以上の方の中には、求人サイトよりもハローワークで求人を探すことに安心感を持っている方もいます。

また、ハローワークに求人を出せば、Indeed (インディード)など求人情報の収集機能がある求人サイトには自動的に掲載される可能性が高く、ハローワークに求人を出すだけで広くその情報を発信できるようになっています。

いま一度、ハローワークを活用することのメリットを考え直してもいいかもしれません。