「言動の不一致」と「経営判断」
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
「言動の不一致」と「経営判断」
今回は、「言動の不一致」ということについて、 取り上げてみたいと思います。
社長さんたちとお話ししていて、「あれ?」と、思うことがあります。
話している内容が矛盾していらっしゃる。
しかし、その矛盾には、当然に気づいていらっしゃらない訳です。
私は、いままで、「自己矛盾は、だれもがあることですものね」と、考えていました。
しかし、経営者の「言動の不一致」は、経営判断の軸がぶれていることだと気づきました。
経営においては、対立する問題が常に起きてきます。
- 短期的利益と、利益を超えた目的の、投資や寄付
- 短期的経営視点と、中長期的経営視点
- 堅実的な事業運営と、新たな事業計画
- 賃金の引き上げと、短期的利益
などなど、相矛盾する経営判断を求められます。
どこかで、バランスをとり、経営判断をしていくことが必要になります。
そのバランス・軸が明確でないと、経営判断にぶれが生じることになり、
言動に矛盾を生じることになります。
一貫性のない言動は、部下からの信用を傷つけます。
マネジメントの観点から言えば、ないに越したことはありません。
しかし、経営環境はドンドン変化していきます。
昨日とは違う判断を求められることもあると思います。
「朝令暮改」は、経営者としては、優れた資質だといわれることもありますが、
そのために、言動が矛盾することもあるかもで、…悩ましい(笑)。
結局、「言動の不一致」は、経営者として、なるべくなくさないといけないけれど、
結局なくならない…??(笑)
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