採用は「直感」より「多角的評価」で!失敗しない人材採用の秘訣

「人事の決定ほど、組織の成果を左右するものはない」

これは、経営学の父、ピーター・ドラッカーの言葉です。

まさにその通り、企業の成長を左右する最も重要な経営判断の一つが「採用」です。
しかし、この採用において失敗してしまった場合、その損失は想像以上に大きなものとなります。


採用失敗がもたらす深刻な損失

採用活動にかかる直接的な費用はもちろんのこと、研修コスト、そして早期退職による再募集の費用もかかります。

しかし、本当に深刻なのは、不適切な人材が既存チームに与える悪影響です。チームの士気を低下させ、生産性を著しく悪化させます。最悪の場合、せっかく育てた優秀な社員まで離職してしまうことも。企業文化の損失も見過ごせません。


経営者の「人を見る目」に潜む落とし穴

多くの経営者、特に創業者や中小企業の経営者の方々は、
「自分には人を見る目がある」と信じがちです。

これまでの成功体験から、
「直感で人の本質を見抜ける」
という自信をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
しかし、ここに大きな落とし穴があります。

たった一度の面接で、相手の本質や適性を正確に見抜くことは、至難の業です。
面接では候補者もまた、最高の自分を見せようと努めますし、緊張や慣れない環境では本来の力が発揮できないことも多々あります。

何より、経営者自身の好みや価値観が判断に影響しやすく、結果として企業に必要な多様性が失われるリスクもあります。


企業の未来を拓く多角的評価プロセスの重要性

では、どうすれば採用の精度を高められるのでしょうか。
その鍵となるのが、多角的な評価プロセスです。

例えば、複数回にわたる面接、部署や役職など、異なる担当者による複数の評価、そして実技テストや適性検査の導入など、様々な角度から候補者を評価することで、より客観的で正確な判断が可能になります。

特に有効なのが、既存の優秀な社員をベンチマークとした診断テストの活用です。
現在活躍している社員の特性を分析し、それを客観的なデータとして照らし合わせることで、
「この候補者は、現職で成果を出しているAさんと似た特性を持っているから、同様の成果が期待できる」
という客観的な判断基準を得ることができます。

採用は、企業の未来を決める重要な投資です。経営者の直感だけに頼るのではなく、データと多角的な視点に基づいた採用活動を行うことで、企業の持続的な成長を実現できるのです。

写真は鹿児島市の「重豪、薩摩の科学技術の礎を築く」像


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