保育園の労務管理でお困りの園長先生へ
私は、保育園ももっと、就業規則を生かすべきだと思います。そして、公務員準拠型の就業規則は、卒業するべきです。
就業規則が監査対策だけにはなってはいませんか? 就業規則で活きているのは、変形労働時間制の部分だけじゃないですか!「先生、うちの就業規則みてください。」って、開いて出すのは、だいたい、労働時間のところ。私が見るとしたら、もっと、別の部分ですね。
服務規律、休職、懲戒。労働時間にも多少、物申したいです。
あと、9等級までの賃金表、本当に必要ですか?
女性の職場は、規律がないと大変です。
髪の毛の色、インスタの問題、自分の携帯で写真を撮って、親とラインで交換。そりゃ、喜ぶ親もいるでしょうが、堅い親御さんなら、先生の私物のカメラで子供の写真を撮られることをいやだと言う親もいるはずです。
私物のカメラで写真を撮るのを容認するのなら、園の方針として、それはそれでいいでしょう。でも、園の方針として許可しないんだったら、ちゃんと、方向を決めて、伝達しないとだめですよ。
以前ね、別の一般企業で監督署の聞き取り調査があったんですよ。業務上の精神疾患の疑い。精神疾患の疑いの人をAとするならば、その同僚のBにも聞き取り調査があったの。AとBの子供は同じ保育園に通っていたの。AとBは、同僚でありかつ、同じ保育園に子供を預ける、パパ友でもありました。そのときに、同僚Bから、保育園の先生の話がでたのね。「保育園の先生がAのこと、こんなふうに言ってました。」つて。
保育園の先生が無責任な噂話なんかしたらダメですよね。噂話のおかげで、離婚問題とかに発展したら、保育園とその先生は、どんな風に責任取るんですか?損害賠償請求がきたらどうします?保育園が損害賠償にいつたん応じて、その先生に求償ってことになるでしょう。保育園の信用はガタ落ちです。保育園も軽い気持ちで噂話をしてしまった先生も、大変な思いをすることになります。
お寺や教会が母体の保育園さんの中には、身だしなみに非常に厳しい規律がある保育園があります。子供に傷つけるといけないから、アクセサリーはもちろんダメですが、茶髪はこれ以上の色はだめだとか、ネイル、服装、などなど、一定基準を設ける園さんもあります。
あと、自主的な残業の問題もあります。お遊戯会で衣装を作るのに、つい凝ってしまって、自主的残業が多くなる。こういう問題にも、一定のルールを設けるべきですよね。
服務規律の中に、保育園の決まりを書いてもらいたい。頭ではみんな理解はしていると思うんです。でも、理解と実践は別問題ですよね。人間は絶対緩んでくるから、年に2度ほどは、服務規律の読み合わせするとかして、みんなで服務規律の勉強会を定期的にしてほしいと思うんです。
あと、休職の問題、労働時間の問題(私は、保育園さんはイベントが多いので、1年変形を提唱したいです)、そんな様々な問題に、対応するために、就業規則をもっと活用してほしいと思う訳です。