労務管理の最前線で、社会保険労務士として、
経営者からの相談を毎日のように伺います。
最近、人の採用が難しくなっているというのもあり、
退職をおそれて、 適切な部下指導をできない経営者が増えているように感じます。
また、パワハラ防止法などもあり、「パワハラ」といわれるのを恐れて、
適切な部下指導をできない管理者もいます。
植木屋さんは、木を「切る」という言葉は使わずに、
「抜く」「透かす」「はずす」という表現をするそうです。
……つまり「剪定」です。
木を健康に保つためには、
『光と風』がとても重要だそうです。
光が当たらず枯れてしまった枝などを、
込み入った枝の間から『抜いて』、
木の中まで光と風の通しを良くするように『透かす』。
そうすることにより新しい枝が成長し、木が若返ります。
光と風の通しを良くすること、病害虫の発生の予防になります。
剪定することによって、強く健康な美しい木が育つということです。
人間もそれに似ていると思うのです。
問題行動や、問題発言などがあったときは、
その都度、適切に指導教育を行わなければなりません。
ときに、従業員さんの考え方や立場を聞くために、
膝を突き合わせて、話す時間もあっていいでしょう。
それを怠り、人間が手を出せないような「巨木(独活の大木)」
人でいうなら、モンスター社員に育ててしてしまうと、
お互いに幸せではありません。
従業員さんを、モンスターの巨木に育ててしまった責任の一端は、
経営者や管理者にあるかもしれません。
是非、御社の大切なスタッフさんが、
綺麗な花咲かせられる職業人生を歩めるように、
適切な労務管理をしてあげてください。
…恐れすぎては、いけません。
職員さんたちが、美しく花咲くように、
「『光と風』あてられる」、
愛情のある、労務管理と人材育成をお願いします。
縁あって、御社に勤務した人たちです。
同じ釜の飯を食べる「同士」でもあります。
人の成長とは、ジリジリと、我慢を、重ねることでもあります。
人財育成は、根気との戦いです(笑)
(経営者大変(💦)…お互い、めげずに頑張りましょう!)
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