その指導、若手を遠ざけていませんか
団塊ジュニア世代とZ世代のコミュニケーション不全により、モチベーションダウンが起きています。
その背景には、建設業界特有の深刻な問題があるようです。
建設業の就業者構成は、1970年代から1980年代の建設ラッシュ世代(50代以上)が大多数を占める一方、20代から30代の若年層は極端に少ない状況が続いています。
特に、若い世代を育てるべき40代の中間世代が、「消えた10年」の影響でほとんどいないのです。
つまり、若手を育成すべき中間層が不在のまま、経営者たちが直接、若い世代と向き合わざるを得ないという構図になっています。
その中で、昭和世代が「これは違うだろ」という強い言い方をすれば、若い世代がアレルギー反応を起こすのは当然のことです。
幕末の教育者・吉田松陰は、
「自分の価値観をもって人を攻撃してはいけない。一つの失敗ですべてを断じてはならない」
と説きました。
教える側に求められるのは、昭和的な「否定」ではなく、相手を受容し、なぜそうなのかを丁寧に説明する姿勢です。その積み重ねが、未来の建設業の指導者たちを育てることにつながります。
こうした世代間の断絶は、建設業に限らず、多くの業界で起きています。
中間層の不在という構造的な問題は、個々の企業努力だけでは解決が難しく、育成の仕組みそのものを見直す必要があります。
これまで数多くの企業の育成支援に携わる中で感じるのは、「昭和的な指導」から「相手を理解する指導」へと転換できた企業ほど、若年層の定着率が高いという傾向です。
自社の人材育成が、今どのような状態にあるのか。若い世代が本当に何を必要としているのか。改めて向き合ってみる価値があるのではないでしょうか。
「若手が定着しない」「世代間のコミュニケーションがうまくいかない」
そんなお悩みは、単なる個人の相性の問題ではなく、組織の育成の仕組みそのものに原因があることが多くあります。
世代間ギャップを踏まえた人材育成・研修設計について、社労士の視点からご相談をお受けしています。
貴社の状況に合わせた研修プログラムのご提案も可能です。お気軽にお問い合わせください。
