保育園サポート

2020年6月26日

保育園の労務管理について

保育園は、監査などもあり、一般の企業よりも厳格な雇用管理が求められます。有資格者でないと収入につながらないなど、専門職の確保が難しい時代です。保育園によって違いはありますが、共通の悩みも非常に多いです。共通の悩みを少しだけ解説してみたいと思います。

採用時

~賃金体系の見直しが必要な園もあります~

人手不足により、確かな人材と判断できなくても、無理に採用してしまいトラブルに発展するという事例が見られます。トラブルに発展すると無駄に時間と気持ちを消費してしまい、本来の業務である「保育」に支障をきたしてしまうことになります。
人手(特に有資格者)が欲しいのは分かります。でも、トラブルに発展しそうな方を無理して雇うのはおすすめできません。確かな人を雇っていただきたいと思います。
新卒求人においては、人件費が上昇し、他園に見劣りしない求人票を作成することも重要になっています。その場合、新卒求人の人件費を上げると在職者の人件費も見直しせざるを得なくなっている園さんもあります。総額人件費を上昇させる余裕のある園さんはよいのですが、総額人件費の上昇が園の経営に負担になるのであれば、総額人件費は変えずに新卒求人の賃金を見直すという賃金体系の見直しが必要になります。
また、採用時においては、個人情報の守秘義務などの誓約書や保証人など様々な書類を整備することも大切なことです。

定着

~大切なのは働きやすい職場環境を作るルール~

人材が不足している今だからこそ、在職者の定着こそが何より大切です。働きやすい職場環境は、労働条件だけではありませんが、まずは労働条件がすべての土台になります。例えば有給休暇。利用しやすい環境をととのえてあげるとか、基本的なことを基本的にやれることが、まずは大切なのではないかと思います。でも、むやみやたらというのではなく、園側と職員さんどちらも納得できるルールも必要です。

就業規則

~職場環境を作るルール~

就業規則は、職場環境を作るルールでもあり、法律を順守するためのルールでもあり、法人を守るためのものでもあります。かくれ残業、持ち帰り残業、ダラダラ残業、様々な残業の悩み。前出の年次有給休暇の取得ルールの確立、また、メンタルヘルスなどの問題。
また、2021年4月から中小零細企業でも同一労働同一賃金の取組が必要になります。貴園ではどのように対応しますか?

助成金

~助成金を活用する~

保育園では、人材育成の助成金、職場環境を整えるための助成金、業務の効率化の助成金等が使いやすくてお勧めです。雑収入に上げていただければ、監査も問題なく通ります。

労務相談

~園長先生のよきアドバイザーでありたい~

保育園の先生方は、「保育」という業種を志す優しい人柄の方が多いのは事実です。でも、労働法の度重なる法改正や、国の保育制度の改正も頻繁で、対応に追われる先生方が多いのもまた事実です。
大小さまざまな問題を抱えている優しい園長先生のアドバイザーでありたいと考えます。